
今朝もいつもの駅で乗り換えて、ホームに上がった。
電車が来るまで、まだ少し時間がある。
特に理由もなく、ぼんやりと向こうを眺めてみた。
すると、今まで何ヶ月も通っていたはずなのに、初めてホームから駅の入り口が見えていることに気がついた。
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足早に出入りする人たち。
仕事に向かう人、小走りの高校生、こどもの手を引くお母さん−−−
顔はよく見えない。
誰一人として、名前も知らない。
ジオラマのような景色のなか、遠くて、輪郭もぼやけている存在…
そう言えば私も、ほんの数分前にあの人たちと同じようにそこを通ってきたのか。
リュックを前に抱えて改札を通る自分を想像する。
途端にその何気ない日常が、人々の営みが、無性に愛おしく思えてきた。
ここで生きて、行き交って、それぞれの一日を始めようとしている。

特別なことなんて何も起きていない。
でも、そんな「何も起きていない瞬間」の連続が、確かにこの世界をつくっている。
私も、その一員。
この世界の中で、愛おしい存在で、愛されるべき存在なのだ。
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ヨガで大切にされている〝つながり〟や〝ワンネス〟という感覚は、
特別なポーズの中だけじゃなく、日常の何気ない瞬間にも転がっている。
時々こうして、自分自身や自分がいる場所を俯瞰してみるのも良いものだな。
そんなことを、ただホームに立っていただけの時間がそっと教えてくれたようだった。
あなただったら、日常のどんな景色にいる自分を想像してみますか?
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今日もそこに居てくださって、ここまで読んでくださって、ありがとうございます。
どうぞ温かくして穏やかな時をお過ごしくださいね。
ナマステ♡
Yüm
